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【2017年版】グラフデータから見る、各カーシェアリング会社の会員数と車両台数

2013年~2017年の5年間の車両数・会員数の伸びをグラフにて、大手3社のタイムズカーシェア、オリックスカーシェア、カレコで確認してみました。

タイムズカーシェア

オリックスカーシェア

カレコ

引用:交通エコロジー・モビリティ財団

47都道府県で圧倒的な車両数・ステーション数を誇る、業界最大手「タイムズカーシェア」

日本ではタイムズカーシェアが、業界シェア約7割となる会員数約78万人となっています。

47都道府県で9091ステーション、車両数17492台(*1)と、圧倒的なステーション数・車両数。

日本でのカーシェアリングを身近なモノにしてくれた、事実上のデファクトスタンダードとなっています。

まさに「右肩上がり」というキレイなグラフの上昇率が、見ていて気持ちいいですね!

(*1)2017年3月現在

業界2位を死守できるか、「オリックスカーシェア」

続くオリックスカーシェアは、約17万人の会員数を有しています。

2017年4月からは月額基本料を2000円から980円に値下げし、最大手タイムズカーシェアの月額1030円より安価かつカレコの月額980円と同水準としたほか、12時間利用を4500円(*2)と業界最安水準に設定するなどし、巻き返しを図る攻勢です。

ただオリックスは、会員数の伸び率に対してここ数年クルマの台数の伸び率が鈍化していることが分かります。オリックスはクルマのリース事業がメインですから、カーシェアは二の次になってしまうのは分かるのですが、業界二位といいつつ、このままだと猛撃しているカレコに抜かれてしまいそうです。カーシェアで事業部を一つ持つぐらいの勢いでお願いしたいところですね。

(*2)距離料金として別途15円/kmが掛かる

三井不動産ブランドで、一つ上の車両グレードを提案する「カレコ」の車両数が、前年比185%に増加

「三井のリパーク」で知られる三井不動産リアルティの「カレコ」は、都心特化型のカーシェア事業者に分類されます。

近年は「数」よりもクルマの「質」を追い求め、「スバル XV Hybrid」や「マツダ CX-5」など、ミドルクラスの車種展開を充実させることで、三井不動産ブランドとして、最大手タイムズカーシェアとの差別化を図る展開を見せています。

カレコは、2015年に東京都以外の大半を一度撤退していることから台数が減りましたが、2017年4月に三井不動産リアルティの完全資本となってからは、資本金が1億円から一気に200億円に。破竹の勢いで前年比185%の車両台数増加を見せており、2位のオリックスに猛追しようとしています。

当面はシェア約70%を誇るタイムカープラスの独走状態が続きそうですが、大手3強による更なるステーション展開、価格競争、はたまた独自の付加価値の向上によって、ユーザとしてはどの事業者のサービスを選ぶか、各事業者の傾向を押さえて利用していきたいものですね。

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This post was last modified on 2020年1月6日 05:24