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使い慣れたカーシェアステーションが、ある日突然消える衝撃 – その理由と、ユーザに出来る対策とは

1週間前まで普通に使っていたステーションが、ある日突然消える日

それは、実に衝撃的なことです。

ごひいきにしていたタイムズカーシェアのカーシェアステーションが、ある日突然消えるということを。


6台あったタイムズのクルマは、一晩でどこかへ消え去った

このステーションは全6台あり、平日昼間は法人さんが営業回りにほぼ全台が出動しており、土日の客入りもなかなか上々

ところが、ある日突然、ステーションごと閉鎖。予告は1週間ほど前でした。

タイムズは何を考えているんだ」と、一瞬は怒りさえ覚えたほどでした。

どのステーションでも、1か月後には解約となるリスクがある

しかし冷静になってみると、これは仕方のないことなのです。

カーシェア利用者は、この純然たる事実を予め理解しておかないと、突然の閉鎖に心が折れてしまうことになります。

ステーションの行方を決めるのは、あくまで「地主」さん

カーシェアステーションがカーシェアステーションで在り続けるかどうかを決めるのは、あくまで「地主」さんです。

タイムズは、地主さんが持っている土地を「時間貸し駐車場」として貸してもらうことで、一定のペイバックを支払います。

つまり、地主さんはタイムズより立場が上

地主さんが「もう辞める」といえば、カーシェアユーザはおろか、タイムズがなんと言おうと「それまで」なのです。

地主さんは、ほっておいても必ず発生する「固定資産税」を払っている

地主さんには、ほっておいても必ず発生する「固定資産税」というものがあります。

つまり否が応でも土地の資産運用をしなければ、勝手にマイナスになっていく立場にあることを、理解しなければなりません

カーシェアが安く使えて便利だな、以上に、地主さんは金額も大きく、大きなリスクを背負っているということなのです。

タイムズが躍進してきたのは、良くも悪くも「1か月前解約」が可能なこと

タイムズが躍進してきたのは、良くも悪くも「1か月前解約」が可能という、地主さんにとってこの上ないメリットを提示してきたからです。

本来は1年契約のようなのですが、最悪「1か月前解約」を地主が申し出ても、一切違約金は発生しないとのこと。

この自由度が地主さんに好感を持たれ、これまで特に中小のステーションを軸に、全国約17000ステーションという莫大なステーション数を築いてきたのです。

裏を返せば、「どのステーションも1か月後にはどうなっているか分からない」、ということ。

私たちは、地主さんのご厚意で土地を提供してもらい、カーシェアという利便性を享受させてもらっている立場であることを、肝に銘じておかねばなりません。

カーシェアとは、地主さんの土地活用の一環という「スキマ商売」であること

カーシェアとは、地主さんの土地活用の一環という「スキマ商売」であることです。

駅前の一等地なら、高値で売り抜けられるまで、ランニングコストをカーシェアと時間貸し駐車場で工面して、

あるときになったら土地を売って、マンション建設地やスーパーなどに転換しているかもしれません。

また住宅街の中のかつて戸建であった土地でも、とりあえずカーシェアと時間貸し駐車場としておいて、

いつかは土地を売却、ということも考えられると思います。

つまりカーシェアのステーションは「終着点」ではなく、「中間点」なのです。

車両の多さより、ステーションの多さが重要

1ステーションに車両が多数あっても、所詮1ステーションは1ステーションです。

ある日突然、そのステーションが消える可能性は充分にあります

それよりも、小規模でもいいので、近所にステーションが複数あることのほうがユーザにとっては重要なのです。

賃貸なら、徒歩圏内に3ステーション以上ある物件を選ぶこと

賃貸物件選びでカーシェアのステーションが近場にある物件を探す場合があるかと思いますが、

その場合は最低でも、徒歩圏内に3ステーション以上ある物件を選ぶことをオススメします。

賃貸で2年契約の間なら、そのうち1ステーション消えても、2ステーションでなんとかなります

また、他社カーシェアのステーションも綿密に抑えた上で、賃貸物件選びをすることをオススメします。

【例1】東京都江戸川区、東小岩駅。近隣3ステーションが2ステーションへ。都内でも、ステーション閉鎖には要注意。

  

6月上旬でステーション閉鎖となる、「タイムズ東小岩第10ステーション」。

調査日は6/17であり、6月上旬はすでに過ぎているのですが、いまだに「Close」マークは出ていません

「New」のマークは良く見るのですがね。

【例2】埼玉県草加市、谷塚駅。駅前1ステーションが消滅へ。駅前に1ステーションしかない場合は、要注意。

  

同じく6月下旬でステーション閉鎖となる「埼玉県草加市」の「タイムズ谷塚駅前ステーション」。

残念ながら、この駅でのカーシェアは終了、というなんとも悲しいお知らせです。

しかし同じく調査日は6/17であり、いまだに「Close」マークは出ていません

タイムズはオープンには積極的ですが、クローズに関しては積極的ではないようです。

って、そりゃそうですよね。

新しくカーシェアをオープンした地主さんのためにも、新規オープン情報は積極的に出しますが、

クローズ情報を積極的に出してもしょうがないですからね。

しかしカーシェアユーザにとって重要なのは、新規オープン情報と同じくらい、クローズ情報が重要かもしれません。

クルマへの依存度が高ければ高いほど、カーシェアに依存してはならない

ここでひとつ断言できるのは、「クルマへの依存度が高ければ高いほど、カーシェアに依存してはならない」、ということです。

「乗れたら便利」「使えなくてもいいか」ぐらいの心構えでいないと、カーシェアを真の意味で使いこなしたことにはなりません。

カーシェアはスキマ商売」ということを充分に理解した上で、逆に使い倒してやろう、ぐらいの意気込みが必要かと思います。

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This post was last modified on 2020年1月6日 04:30